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パーソナルトレーニングとは、リバウンドする原理を最初に伝えることが重要:継続こそ力なり 一気に体重を落としても意味がない

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私は全くリバウンドをしない身体など存在しないと思っております。

どこからどこまでをリバウンドととるかは人によってイメージはさまざまだと思いますが、どんな人でも不摂生を続けて運動を辞めると脂肪がつき体型も崩れてきます。

おそらく皆さんが言うリバウンドをしない身体を創るというのは、正確に言えば“リバウンドをしにくい身体”を創っていくことではないかと思います。

パーソナルトレーニングとは、トレーニング方法を教えることに目が行きがちになりますがリバウンドの原理を最初に伝えることも必要です。

パーソナルトレーニングとは、そういったところも重要になります。

それではリバウンドしやすい代表的な原因を2つ紹介していきます。

1.短期間で一気に体重を減らしたから

人間の身体にはセットポイントという機能が備わっております。別の言い方でホメオスタシスとも言います。短期間で体重を増減させても、人の身体は長期間にわたって生活してきた体重に戻ろうとするようになっているのです。個人差はありますが適正に基礎代謝を保った状態で体重が落ちるのは1ヵ月で体重の約5%が限度です。体重60kgの人なら1ヵ月で約3kgが限度ということになります。簡潔にまとめると1ヵ月で一気に9kg落とすよりも3ヵ月以上かけて9kg落ちるほうが基礎代謝を正常に保ち健康にいられるのです。1ヵ月で一気に9kg落とすと身体に負担がかかり基礎代謝が落ちて健康状態は悪くなり更には本来残しておかなければいけない必要な部分まで(筋肉等)落としてしまいます。その結果すぐにリバウンドしてしまうのです。パーソナルトレーニングとはそういったことを伝えていく必要があるのです

2.運動の継続期間が短いから

運動の継続期間は長ければ長いほど有利です。運動は継続がかなり重要です。運動の継続期間が長ければ長いほど脂肪を燃やしやすい身体ができてきます。1ヵ月しか運動を継続してきていない人が1週間運動を休んでしまえばすぐに元の運動をしていなかった時の代謝に身体が戻ってしまいますが、5年・10年運動を継続してきた人は1ヵ月運動を休んだとしても、よほど不摂生をしなければそう簡単には元の代謝へは戻りませんし、太りにくい身体になっているので脂肪もつきにくいです。多少脂肪がついたとしても運動を再開したらすぐにペースを取り戻して楽に脂肪を落とせます。継続こそ力なりとはこのことです。私は2ヵ月で7kgの体重がすんなりと落ちていったことがありましたが、これは運動の継続期間が長かったので脂肪を落とせる身体ができていたからなのです。運動の頻度は2.3日に1回くらいでしたが、何年も運動を継続してきたので生活習慣が変わっただけで簡単に脂肪が落ちていきました。週に3.4回でもいいので運動を継続していくことと正しい生活習慣を身につけていくことが大事です。パーソナルトレーニングとは運動するだけではなく、こういった知識を身につけることも大事なんです。

継続期間の年数というのは年月とともに積み上げていく必要がありますが正しい知識はできるだけ早く身につける必要があります。

楽して一気に体重を落として満足感を得たい気持ちはわかりますが、キレイなボディラインで脂肪を燃やすことができる土台の身体を長期間に渡って焦らずに創っていくことが遠回りなようで一番近道なのです。

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